About ROGOBA KILIM®現代キリム “ロゴバキリム” について

空間を彩る実用的な
アートコレクションとして
価値を育む

“キリム” は、そこにあるだけで空間に個性や豊かさを生み出す特別な織り物。
トルコやイランなど中近東の遊牧民が、自然とともに生きる雄大な暮らしの中で、
大切に伝承されてきたパイルのないハンドメイドのテキスタイルです。

ROGOBAは1990年代より、現地の人たちと深い絆を結び、豊かな民族色を持ちながらも、
洗練された質の高いキリムを日本に紹介してきました。

また現代の暮らしに合うモダンで洗練されたシリーズを独自開発するなど、
伝統を未来へつなぐ活動を続けています。

ROGOBA KILIM はキリムのなかでも遊牧民の優れた伝統の継承
【素朴な手紡ぎ・天然染料・優れた織り手】にこだわった、すべてが良質な一点ものです。
熟練した手仕事が織りなすその豊かな風合いは、日本の文化や美意識に驚くほどフィットします。

ROGOBA KILIM の特徴】

特別な存在感を放つ表情豊かな ROGOBA KILIM。伝統手法を正しく継承する人々によって
現在では珍しい【素朴な手紡ぎ・天然染料・優れた織り手】の技が忠実に守られています。

Point.1Point.1糸を手紡ぎしている女性の写真糸を手紡ぎしている女性の写真

素朴な手紡ぎ

ゆらぎを生み出す素朴な手紡ぎ糸

キリムの素材は基本的に羊毛(ウール)が使われます。現在では工業化が進み、羊毛は機械紡ぎがほとんどですが、ROGOBAでは昔ながらの手紡ぎにこだわっています。紡ぎ手は使い込まれた円錐形のコマを回しながら時間をかけて紡いでいきます。
手紡ぎの糸には独特のゆらぎがあり、染料の色を美しく再現し、キリムに奥行と豊かさ、風合いを生みます。さらに天然の油分も多く、強くて、しなやか。長く愛用できる耐久性を持ち、コレクションとしての価値を高めます。

Point.2Point.2天然染料で糸を染め上げる織り手の男性の写真天然染料で糸を染め上げる織り手の男性の写真

天然染料・草木染め

自然の恵みを、織り手が染め上げる

現在では化学染料が使われることの多い中で、ROGOBA KILIM は優しい色合いを生み出す天然の染料にこだわります。
それらは現地の人たちが生活の中で集めた植物の根や実、枝や鉱物など、自然素材を使っています。
自然の中で生活する彼らは、季節や気候に合わせて糸を染め、求める理想の色に近づけていきます。日光にあたると色が飛びがちな化学染料に比べ、草木染めは、使い込むうちに徐々に表面の色が変化して、艶と深みを醸し出します。

Point.3Point.3キリムを織る女性の後ろ姿の写真キリムを織る女性の写真

優れた織り手

代々受け継いだ
優れた技術とセンス

キリムの文様やデザインは、遊牧民にとって代々受け継いできたもの。織り手は自由な発想で糸や色を選び、一人ひとりのセンスと表現力によって織り上げます。そのため、同じ文様であっても個性ある一点ものが生まれます。
自然とともに暮らしてきた遊牧民ならではの大らかな感性がもたらす表現は、シンプルで素朴でありながら、まるで絵画のような力強い存在感を放ちます。
遊牧民のライフスタイルが変化し、定住するようになった今日。表現力と技術を持った織り手は少なくなっています。ROGOBAは、遊牧民の正当な手法を受け継ぐ織り手との関係を強め、伝統的な技術に新たな感性をかけ合わせた現代キリムの制作に力を入れています。

素朴な暮らしの中で、
心のこもった特別なキリムが
創られていきます。

  • 自然の中で休む山羊と遊牧民の写真
  • キリムを織っている女性と膝の上に座る子供の写真
  • 草木染めされ干してある糸の前にいる女の子の写真
  • キリムの織り手の女性と彼女の家族の写真
  • 岩山を歩く男性と羊たちの写真
  • 友人とお茶を飲む男性の写真
  • まだ染められてない糸を紡ぐ女性の写真
  • 円になって座る織り手の人々の写真
  • 赤く草木染めされた糸を紡ぐ女性の写真

【人に優しく、愛犬・愛猫にも優しい ROGOBA KILIM®(ロゴバキリム)】

“素朴な手紡ぎ・天然染料・優れた織り手” にこだわり、時間をかけて丁寧に織り上げられた上質な ROGOBA KILLIM (ロゴバキリム)は、
私たちにとって優しいだけではなく、家の中で共に暮らす愛犬や愛猫に対しても、
滑り易い床材(フローリングや石など)や爪に引っかかり易い素材(毛足の長い絨毯など)から、
彼らの脚を守ってくれる安心素材として、大変喜ばれています。
中には「化学繊維のマットを使用していた時よりも、愛犬の肉球が美しくなった」とのご意見もお客様から頂戴しています。

ブラウンの人生のキリムの上にいる芝犬の写真 ブラックのキリムと芝犬の写真 赤のFlying Birdsの上にいる犬の写真
ブラウンのキリムの上に座っている犬の写真

NO ABRASH, NO KILIM!

【 ROGOBA KILIM®(ロゴバキリム)
は、アブラッシュの宝庫 】

“アブラッシュ (abrash)” とは、織り上がった布“キリム”
の表面に現れた糸の色の濃淡と糸の太さの大小がつくり出す
『織りの風合い』を指す言葉で、キリムの良し悪しを
判断する非常に大切な要素です。
元来、草原を移動しながら自然の中で不安定な生活をし、暮らしに必要な
織物(キリム)も自らが織って自給自足していた

遊牧民(織り手)にとって、 アブラッシュは
当然のように現れる織りの表情でした。



かつての織り手を知らない後世の観賞者にとっては、

その織りに残された表情は、その織り手を知るための
唯一の手掛かりであり、
その表情を心地良く感じるか?
または美しいと思えるか?と言う問い掛けは、
キリムの基本的な鑑賞方法です。
その結果感じられた
アブラッシュの良し悪しこそが、
キリムの価値を決める重要な根拠となるものです。


現代キリムである ROGOBA KILIM は、アブラッシュの
楽しさを知るセンスの良い【優れた織り手】が、

【素朴な手紡ぎ・天然染料】にこだわり、時間をかけて織り上げた、風合い豊かなキリムです。

またROGOBA KILIM は、 キリム全体から受ける印象が、

いわゆるオールドキリムやアンティークキリムに比べ、
非常に SIMPLE(シンプル)に感じられます。

しかし、アブラッシュが生み出す『織りの風合い』
(表情)に注目していただくと、

かつてのキリム以上にRICH(リッチ)であることに
気づいていただけるはずです。


一点もののROGOBA KILIM には、
織り手のセンス「遊び心」や「こだわり」が込められ、

それらは美しく心地良いアブラッシュとして
表現されています。
そこには、織り手がキリムを楽しみながら織っている風景があります。
さらにROGOBA KILIM のアブラッシュには、時が経つほどに色が美しく変化し、
良質な手紡ぎの糸ゆえに織糸の艶を増す魅力があります。いわゆるキリム全体が『経年美化』を起こします。



現代キリム ROGOBA KILIM の『織りの風合い』
(アブラッシュ)は、
センスの良い織り手のアドリブ
によってこそ生み出されるもので、それはキリムの価値を高める最も重要な要素なのです。

↓ 各画像を開くとアブラッシュが見れます

  • イエローのROGOBAKILIM(tents)の写真
  • レッドのROGOBAKILIM(saff)の写真
  • グリーンのROGOBAKILIM(Rich Ground & Rich Water)の写真
  • アイボリーのROGOBAKILIM(Flying Birds)の写真

↓ 動画でアブラッシュが見れます

ROGOBA KILIM の文様の意味】

キリムには図面がありません。
織りの文様は図面に残すことなく、代々、母から娘へと直接、伝えられてきました。
村で誰かが、既存の文様をデフォルメしたり、新しく考案したりすると、
村の中でトレンドとなり、やがて村の定番になります。
伝承されてきた様々な文様からは、キリムの織りを楽しむ女性たちの生活が垣間見え、
イキイキとした生活の力強さやたくましさが感じられます。

ROGOBA KILIM の文様はシンプルですが、織り手に長く愛されてきた“伝統柄”です。
ここではその文様が持つ意味や物語を一部ご紹介します。

グリーンのサッフの文様のキリム画像

サッフSaffサッフ

幸せのありかを示す矢印

“幸せの在りかを指し示す矢印” の集まりである “サッフ” は、人々を幸せな方向へと導く伝統的な文様です。居場所を常に変え移動して生活する遊牧民にとって、迷うことなく常に正しい方向・進むべき方向“幸せが見つかる方向”を知っていることは、非常に大切なことです。日常的に迷いの無い安心できる状態でいることが、人々の切実な願いなのです。

茶色のハンドの文様のキリム画像

ハンドHandハンド

生活の安全を守り、子孫繁栄を願う

手の文様は、その中の幸せなエリアに羊を襲う狼やその他遊牧民の生活を脅かす様々な邪悪なモノが入らないようにと願い、 “鬼は外”を願う気持ちを表現しています。さらに、その手がたくさん並べられているのは、祖父母、父母、夫と私、子、孫が連綿と豊かで幸せな遊牧生活を続けて、“子孫繁栄”してゆくことを願うものです。

グリーンアイボリーのフライングバーズの文様のキリム画像

フライングバーズFlying Birdsフライングバーズ

木の実を求めて空を飛ぶ鳥

自然の中で生活する遊牧民にとって、『木の実を求めて空を飛んでゆく鳥』 と出会うことは、自分たちが生きてゆく上で最も大切な『水』と、 羊の餌である『草木』の繁茂する場所を教えてくれることから、重要な意義をもっていました。遊牧民はこの飛んでゆく鳥を『幸せを見付け、幸運をもたらす』素敵な文様として好んで織り続けてきました。

イエローのテントの文様のキリム画像

テントTentsテント

豊かな草原で送る平和な遊牧生活

全面にちりばめられた三角形のポイントは、草原の中の遊牧民のテントを表現しています。また、その周りに広がる黄色のグラデーションで表現された地模様[アブラッシュ]は、豊かに繁茂した草原を表現しています。つまり、このキリムは、豊かな草原の中で、豊かで充実した遊牧生活が送れることを願う一枚なのです。

ブルーのリッチグラウンド&リッチウォーターの文様のキリム画像

リッチグラウンド&リッチウォーターRich Ground & Rich Waterリッチグラウンド&リッチウォーター

美しい草原と水が豊富に存在する土地

水平線の集まりは、遊牧民にとって大切な豊かな草原、豊かな丘を表現し、波の曲線は大地に豊かな水があることを願っています。

ブラックのイーグルの文様のキリム画像

イーグルEagleイーグル

大切な家畜に空から襲いかかる鷲

猛禽類の王とも言われる“鷲(ワシ)”が羽を広げて大空を舞っている様子を、羽に象徴させた文様。遊牧民にとって家族同様に大切な羊などの家畜が、鷲や鷹に襲われないよう願うもので、特に、鷲や鷹が多く生息する山岳地域に暮らす部族が多用します。また、その“勇猛さ”が転用し、『勝利・成功』『繁栄』を願って織られる場合もあります。

グリーンのエリべリンデの文様のキリム画像

エリべリンデElibelinde(Hands on Hip)エリベリンデ

母性と子宝のシンボル

アナトリアの母神に由来する女性をかたどったこのモチーフは、母性と子宝のシンボルとして用いられます。

レッドのウォーターの文様のキリム画像

ウォーターWaterウォーター

遊牧生活でもっとも大切な水を表す

人間の生活の中で最も大切な水を表し、水が豊かであることを願う文様です。

茶色のイーヴィルアイの文様のキリム画像

イーヴィルアイEvileyeイーヴィル アイ

邪悪なものを睨みはねかえす魔よけ

第三者によって引き起こされる、危害や、傷害、不幸、死といった災害を取り除くために使われるモチーフです。

ROGOBAのユニークな活動

【ROGOBAが開発した
オリジナル次世代キリム】

ROGOBAでは、よりモダンで洗練された空間を演出するキリムを、
現地の織り手や職人とコラボレーション。
今までにない新しい感性の現代キリムの開発に力を入れています。

透かしキリムSukasi Kilim

ビルの中に透かしキリムが飾られている写真ビルの中に透かしキリムが飾られている写真

Sukasi Kilim透かしキリム

世界で初めての
“光”を生かした現代キリム

洗練された現代的な空間にアートとしてさらに映えるキリムを生み出したいとの思いで、“光”をデザインに取り入れた“SUKASI KILIM”を独自に開発。光と風景が行き交うようデザインをほどこすことで、キリムの新たな表現が誕生。空間をより印象的に仕上げるタペストリーとして、ご好評をいただいております。

織り途中の透かしキリムと織られた透かしキリムを調整している写真織り途中の透かしキリムと織られた透かしキリムを調整している写真

ブラックキリムBlack Kilim

二枚のブラックキリムの写真二枚のブラックキリムの写真

Black Kilimブラックキリム

目覚める奥深い色合い、
スタイリッシュな現代キリム

私たちROGOBAには、トルコの最高の織り手と、長い時間をかけ一緒にものづくりをしながら築き上げた深い関係性という財産があります。このコネクションを活かして、新しい技法を生み出そうと挑戦し、誕生したのが“ブラックキリム”です。
天然染料を様々に組み合わせて真っ黒な糸に染め上げ、キリムを織り上げます。その後、地中海沿岸に運び、夏の強い日差しに約3カ月さらします。自然の光によって、真っ黒なキリムから奥深い色合いと模様が浮かび上がり、スタイリッシュで落ち着きのある現代キリムが誕生します。

オールド仕上げをしている途中の複数のブラックキリムの写真オールド仕上げをしている途中の複数のブラックキリムの写真

自然の光にさらす手法は、化学染料で染めた現代キリムの色を飛ばして、草木染めのオールドキリムかのように見せる“オールド仕上げ”と言われるもの。一般的にはフェイクを作るための手法をROGOBAでは善意に活用し、原毛や天然染料の色の違いから微妙な色変化を生み出し、新たな表現を完成させました。

『家庭画報』に掲載いただいたブラックキリムの写真『家庭画報』に掲載いただいたブラックキリムの写真

『家庭画報』2016年2月号の EDITOR'S REPORTに、
「大人っぽくてモダン。新しい魅力の“ブラックキリム”誕生」
と掲載いただきました!

Full Orderフルオーダー

徳島市民病院の壁に飾られているフルオーダーのキリムタペストリーの写真徳島市民病院の壁に飾られているフルオーダーのキリムタペストリーの写真徳島市民病院
徳島市民病院のキリムタペストリーのデザイン案

Full Orderフルオーダー

あなただけの
オリジナルオーダーキリム

徳島市民病院のキリムタペストリーのデザイン案
オリジナルオーダーキリムのデザイン案の画像

ROGOBAではトルコの優秀な織り手とのコネクションを活かして、世界で一点だけのオリジナルキリムを作製することが可能です。お客様のリクエストをお伺いし、お部屋や空間をより印象的に演出するキリムを製作いたします。デザインは伝統的なものから新しいオリジナルのものまで、色とサイズはご希望をお伺いし、納期は約4〜5ヶ月で製作いたします。

オリジナルオーダーキリムがリビングのラグに使用されている写真オリジナルオーダーキリムがリビングのラグに使用されている写真I邸
オリジナルオーダーキリムのデザイン案の画像

ROGOBAではトルコの優秀な織り手とのコネクションを活かして、
世界で一点だけのオリジナルキリムを作製することが可能です。お客様のリクエストをお伺いし、お部屋や空間をより印象的に演出するキリムを製作いたします。
デザインは伝統的なものから新しいオリジナルのものまで、色とサイズはご希望をお伺いし、納期は約4〜5ヶ月で製作いたします。

《日本で初めての
“防炎物品適合品”認定を取得》

病院や劇場、店舗など
公共空間で安心して使用可能

高層建築物や地下街または劇場、病院など、人が多く集まる公共的な環境において使われるカーテンやじゅうたん、暗幕などは、人々を火災から守るために防炎性能を有するものを使用するよう、消防法で義務付けられています。“防炎物品適合品”とはこの法律で使用できると認可されたものを指します。

ROGOBA KILIM は天然ウール100%で品質が安定していることから、消防庁の許可のもと、防炎性能試験に合格し、防炎認定を得ることができました。これはトルコの遊牧民による手織りで一点もののキリムの世界においては大変珍しく、日本では初めてのことです。

現在、一般住宅だけでなく、超高層マンションやデパート、コンサートホール、病院やオフィスなどの公共の空間においても、安心して ROGOBA KILIM をお使いいただいています。

防炎物品適合品の認定のためキリムの防炎性能を試している写真防炎物品適合品の認定のためキリムの防炎性能を試している写真


↓ ロゴバキリムが炎で燃えないことをご確認ください